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勉強会 5
2013年6月30日(日)、勉強会も5回目を迎え、参加メンバーも顔ぶれが決まってきました。今回は、この春からスタジオ・レイに通い始めた20代前半の姉妹と、去年子宮頸がんを患った40代半ばの女優さんも加わり、9人での勉強会となりました。
今回は、前回までに玲子先生から食生活のアドバイスをもらった生徒さんたちのその後の報告もあり、それぞれどのように食生活を心掛けてきたのか、変化のほどが見えて興味深かったです。それは後程ご紹介させていただきます。
話はまずアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)を中心に進みました。
● アーユルヴェーダについて
アーユルヴェーダは4大伝統医学の一つ(他にはユナニー医学、中医学、チベット医学)。アーユルヴェーダでは人間の体質や、時間、四季などを風・空(ヴァータ)、火(ピッタ)、水・地(カパ)という3つの要素でとらえます。私たちが簡単に勉強できて生活に活用できる、その3つの要素の話を聴きました。
【☆ヴァータ・ピッタ・カパ、どんな風に分類できるの?】
例えば、一生の中では…
・子供
→ 水(水は重い=時間の流れが遅く感じる)
・青年期
→ 火(身体も充実し活動的になる)
・老年期
→ 風(風は軽い=時間の流れが早く感じる)
一年の中では…
・春(3月中旬~6月中旬)
→ 水
・夏~初秋(6月中旬~10月中旬)
→ 火
・中秋~冬(10月中旬~3月中旬)
→ 風
一日の中では…
・6時~10時
→ 水(水の交換。浄化の時間)
・10時~2時
→ 火(燃焼する時間)
・2時~6時
→ 風(使う時間)
◎自分の体質を知るには、診断チャートがあるので活用して調べてみましょう。
◎年齢によって、また四季・時間によっても人は風・火・水、どれかの影響を受けてはいるが、もともとの体質は変わらない。けれども、その体質の悪いところを出さずに、良いところだけが出るように、自分の体質とつき合っていきたい。それが食生活によってできるようになる。
【土地の気(エネルギー)を考えよう】
インド・ネパールで生まれたアーユルヴェーダ、中国で生まれた中医学、それを日本で取り入れるとはどういうことか、まずはそこから考え始めました。
玲子先生の体験談によると、インドやネパールの土地の気というのは、そこにいるだけで手がものすごく熱くなり、「エネルギーがこみ上げてきて体中に満たされていく」ような感じだそうです。
一方中国は、手の平と手の平をくっつけずに向い合せにしただけで、「手の間にゴムまりでも挟んでいるかのように大気の気が強い」そうです。だから例えば、その気を回すような太極拳が生まれたのではないか、というお話でした。
そして日本は、「陰陽は季節によるし、土地や大気はさほど強くない」そうです。だけど「すべてがとても柔らかく、土地と人間が融合する感じ」。だから日本人は、海外のいろんなものを融合させて取り入れるのがうまいのだとか。
玲子先生は、色々な療法を探すうちに、アーユルヴェーダと、陰陽学の中医学が自分に合っていると感じ、それを取り入れた生活スタイルを築いてこられました。しかし、それらをただそっくりそのまま取り入れるのではなく、「日本に合ったものであるべき」とお考えで、だから「本来のものとは違うかもしれないが、日本に合ったアーユルヴェーダ、日本に合った陰陽学を伝えていきたい」とおっしゃっていました。
【アーユルヴェーダと中医学(陰陽学)の考え方が大きく違うところ】
・アーユルヴェーダは、いらないもの(良くないもの、過剰なもの)を捨て、身体の毒素を排泄するという考え。
・陰陽学は、常に中庸を大切にする考え。多いもの、悪いものは捨てるが、必要な足りないものを取り入れて平均を保とうとする。
【カパ(水)体質の人へアドバイス☆】
身体が重くて動きたくない、と思う時、休んだ方がよい場合と、無理にでも動いた方がよい場合とがあります。その判断は難しいのですが、そんな時に身体を動かす前に、まずやってほしい事があります。
◎瞬間呼吸とチャクラ呼吸
1.まず、瞬間呼吸(ピッタの呼吸、熱のある呼吸)をガンガンする。
2.その後、チャクラ呼吸(下から吸って、背中に風通して、百会に抜けていくイメージでゆっくり呼吸)をする。*エネルギーの風通しを良くします。
※アーユルヴェーダについては、1回では語りつくせないのでこれからも少しずつ勉強していくことになりました。
● 生徒さんたちの食事
【S姉妹のご紹介♪】
S姉妹は、大阪から上京して2人で暮らしています。お姉さんは社会人、妹さんは大学生です。妹さんは、小さい頃から甲状腺低下症の病気がありアレルギーも抱えています(カパ、陰虚)。お姉さんは、妹さんと比べるとアレルギーもなく健康ですが、極度の冷え症や生理不順など婦人科系の悩みを抱えています(ヴァータ、陰虚)。2人とも身体のことを考え、ほとんど3食自炊、一般的に身体に良いとされている食べ物を取り入れた食事をしていましたが…
◎生姜を食べるなら夜にしよう!
S姉妹は朝食にスムージーとして、生の生姜を入れて飲んでいました。
→生姜、特に生は身体を冷やす。生姜は陰の中の陽。
なぜかと言うと…
生姜を食べると身体は瞬間に熱を持つ
↓
身体は冷やそうとする
↓
汗をかく
↓
身体が冷える
*だから、身体が熱いうちに布団に入れる夜ならOK!
生姜を取りたければ…
・スライスして天日干しにする。
・蒸した後ドライにする。(料理に使える)
・新生姜を梅酢に漬ける→生姜の陰性度よりも梅酢の陽性度の方が勝つので大丈夫。
◎果物を夜に食べていました
→果物は極陰性。詳しくは5月12日の勉強会④をご参照ください。
◎100%トマトジュースも極陰性。NGです。
◎おからは熱を加えてできるものなので、1年中OK。
◎厚揚げや油揚げも肉代わりに使える食材。OKです。
◎お味噌は天然塩のものを選ぶこと。
◎冷えている人は塩分をとること。塩分が身体を回転してくれる。
◎食べてみて好きじゃないものは、どこかが合わないもの。美味しく食べられるものを頂く。
S姉妹は2人とも陰虚。冷えが入りやすいのに陰性の食べ物を多く摂っていました。でも真夏以外は陰性の食べ物は控えめに。
また、カパとヴァータの体質が顕著に出ていました。カパの妹さんは朝が全くだめ。食欲も目覚めも悪く、ヴァータのお姉さんが朝から元気に朝食を作って妹さんに食べさせているそうです。仲の良い姉妹ですね。
【前回の勉強会(4)でご紹介したYさんのその後】
◎Yさんは前回から少し太られたそうで、それを気にされて小食になっていました。
一食が、スイカだけだったり、こんにゃくそうめんだけという食事もありました。
→栄養が全然足りていない。もっと食べて!
◎身体が重くだるい日があり、そんな時はチョコラBBを飲んでやっと動けるような状態でした。
→チョコラBBということは、ビタミンB群が足りていないのではないか? できるだけ、食事の中で取り入れるようにして。
◎嗜好品が、干し芋から炭酸水に変わっていました。
→余計なものが入っていない炭酸水ならOK。
● 感想
私事ですが、劇団の公演で3週間の全国ツアーに行って来ました。食事が心配で玲子先生に相談させていただいたところ、「旅は仕方がないよ~。いいよ、戻ってきてからまた元に戻しな」と言っていただき、「そうか、先生でもしょうがないと思われるんだ~」と、ずいぶん気が楽になり、簡単に調理できる食材などを大まかに用意して旅に出て、神経質になることもなく無事に帰って参りました。
今まで旅の食事と言えば、その土地の名物や評判の良いお店に入ることが多かったのですが、今回は、例えば北九州では、周りの人たちが「鉄なべ餃子食べるぞ~」と盛り上がっている中で、「私は赤いかのお刺身が買ってあるので、ホテルでゆっくり食べます~」と一人別行動を取るのも、今までにない過ごし方で、それはそれでとても楽しく美味しい優雅な時間を味わうことができました。
地元のものを買って食べる、という選択肢もあったのですね。恥ずかしながら今更、気づかされることばかりです。食事を通して、人付き合いの変化や、また、食べられるものを探しているうちに面白いところに行きついたり、地元の人とちょっとした会話が生まれたり、出会うものも変わってきたように思います。
これからも、この勉強と生活を続けることでどんな新しい発見や出会いがあるのか、世界が広がるようで、とても楽しみにしています。
今月も長時間、ありがとうございました!
<永井若葉>
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