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喉を痛めたときのマッサージ

喉を痛めたときのマッサージ

a 舌根のマッサージ

舌根を親指で押しながらもみほぐす。

b 首周りのマッサージ

耳のつけ根から鎖骨に至る筋肉(胸鎖乳突筋)をもみほぐす。

c 顎関節の周りのマッサージ

耳のつけ根の周りや、顎関節の周りを指で押しながらマッサージする。親指を立て、耳たぶの後ろ側の顎の際に置く。肘を太ももの上に置き、頭の重みを親指にかけてもむ。

<顎関節症の人や発声時に顎に力が入る人は特に丁寧に行ないましょう。>

!注意!

イラストの斜線部はこれらのマッサージをするとき、決して触ってはいけない部分です。頸動脈やリンパが通っているため、とても危険です。

d 首のつけ根のマッサージ

舌骨筋や胸鎖乳突筋の起点をもみほぐすことによって声帯の周りの筋肉をほぐすことができる。イラストのようにもみほぐそう。

e 胸のマッサージ

指の先で筋肉をつかむようにもみほぐす。特にイラストのように、肩のつけ根をもみほぐすように。ここをたたきながら「お」を鳴らすと効果的である。

<喉を絞って声を出しているとき、同時に胸の筋肉(大胸筋)も絞っています。大胸筋が締まったままでいると、胸の共鳴が悪くなり、声帯に負担がかかり続けます。>

f 腕とワキのマッサージ

図のように引っ張りながらほぐす。特にワキの下は一番奥の筋肉を引っ張る。

<脇の筋肉(外腹斜筋)で音を支えることができない人は、ワキの下を下げて支えてしまいがちです。ワキの下の締まりは、腕から喉に影響します。首の周りの筋肉は締まり、本来使うべき外腹斜筋をさらに使えない状態にしている場合があります。>

g みぞおちのマッサージ

1)イラストのように親指を立て、もう片方の手で強く押す。このとき、この指を押し返すよう息を吸う。

2)肋骨の下をつかみ、開く。

<肋骨の下の部分、特にみぞおちの部分は直接横隔膜に影響します。この部分がかたいと呼吸が浅くなってしまいます。また、喉の調子が悪いと声帯の位置が高くなり、上ずった声になります。ここをほぐすと呼吸が楽になり、声帯の位置も下がり、音が鳴りやすくなります。>

h 首の後ろのマッサージ

1)髪の毛の生え際や、首の周りの凝っている場所に両手を組んで、親指を立てて、もみほぐしたいポイントに置く。このとき肘は身体の前面のほうに向いている。

2)親指でポイントを押しながら肘を外に開いていく。このとき肩甲骨は閉じる。自然に親指に負荷がかかり、指圧と同じ効果が得られる。これを首のつけ根から肩のつけ根まで行なう。

<声が前に突っ込んでしまう人や、かぶって押さえつけてしまう人は、首の後ろの髪の毛の生え際のあたりから肩甲骨のあたりまでの筋肉が締まっていることが多いのです。背中をよくストレッチし、加えてこのマッサージを行ないましょう。>



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