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スタジオ・レイからの最新情報のコーナーです。
加瀬をはじめ、講師・スタッフたちの日常のコラムや旅行記なども載せていきます。以前に掲載したコラムなどはクリッピングでご覧ください。
- ● 食生活と身体の改善 (5) 勉強会(4)
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5月12日(日)、今回は理学療法士で加圧トレーニングインストラクターの豊田先生が再び参加されました。玲子先生と豊田先生との間では、栄養のことを最近よく話題にして勉強しているとのことで、今回の話は栄養学にもおよびました。
今の玲子先生の生活スタイルは、先生の本能と経験から培われた部分が多いと思いますが、その本能で選んできた食生活が、こうしてあとから調べてみると、栄養学的にも筋が通っていることがわかります。話を聞いていて、先生のスタイルと栄養学の辻褄が合ったような感じがしました。
でも知識はあくまで後づけで、基本は「それが自分の身体に合っているかどうか」ちゃんと自分の身体で判断すること、世の中のたくさんの健康法、今私たちが勉強している玲子先生の生活スタイルも含めて、ちゃんと自分の身体に置き換えて合っているのかどうか考えていくことが大切なのだと思いました。
<気圧について>
*前回、水体質の人の、水とのつき合い方を勉強しました。その続きです。
先生宅には気圧計があり、毎日チェックして身体への意識を持っているそうです。 低気圧が近づけば気圧は当然低くなります。ということは水(雨)が近づいてくるだけではなく、空気中の酸素の量も減るわけです。そこに気温が高ければ益々酸素の量は少なくなります。
・雨降り前→気圧が下がってくる ・雨降り中→気圧は低い ・雨上がり→気圧が上がる。または低いまま
したがって、前回の話題のように、水が近づくと水体質の人は具合が悪くなるので、低気圧が近づいてきたら――
・関節痛やアレルギー、膠原病の人 →雨の前に気を付ける(湿度が上がり大気の水も増える、酸素の量が減り身体に酸素が廻りにくくなる、よって代謝が悪くなる)
・喘息の人 →雨上がりに気を付ける(気圧が上がるときに気管が狭くなり喘息の発作が出やすくなる)
雨で気温が下がることによるアレルギーもある。雨と気温の関係も大切。
●これから暑くなっても、雨や低気圧には気を付け、その前後にはなるべく陰性のものはとらないで呼吸の回数を増やすようにするなど、気圧が変わる前に身体の準備を前倒しですること。
<夏にはちゃんと陰性のものも食べよう>
低気圧や体調不良の時は避けるべきだが、そうじゃないときは陰性のものもとること。 夏に陰性のものをとらなさ過ぎると、熱が身体にこもってしまい、熱中症に近い症状が出る可能性もある。
<酵素ってなに?>
*話の流れで、こんな話題も上りました。
●血糖値が下がる→空腹を感じる→食事をしたいと思う。 これは正常な空腹。 口さみしいときじゃなく、本当に身体が食べたい時に食べる、そう判断できるようになることが大切。
●グルテンは身体に良いと言われているが、グルテンを消化するための酵素を身体に持っていない人がいる。同様に、牛乳を消化するための酵素を持っていない人もいる。 最近、乳製品は身体に良くない、という説があるが、それは乳製品やグルテンの中に含まれているラクターゼ・カゼイン・グルテンという栄養素を消化するための酵素を持っていない人が比較的日本人に多く、その酵素を持っていない人がそれを食べることが問題とされている。また、カゼイン・グルテンは他にも諸説あり本当のところはこれから解明されていくのだろう。
*玲子先生ご自身は「おそらく牛乳を消化する酵素は持っている。牛乳を飲んでお腹をこわしたことがないから。」 しかし、牛乳は飲まないほうがよい、と昔から本能的に感じているそうです。なぜかは具体的にはわからない。でも、「牛乳は牛の乳だから」と一言。
*話しているうちに、酵素ってそもそもなんだろう?という疑問がわきました。 そこで、その場でインターネットで検索してみたり、辞書にはどう載っているか、商品などに「酵素○○」と表示する場合の基準を厚生省や消費者庁が示しているかを調べたりしてみました。
●一つを調べるとそこにまたわからないことがいくつも出てきて、調べだすときりがない。まるで追いかけっこ。 私たちの勉強会は栄養学の勉強会ではないから、ここら辺で一旦この話は終わりになりました。
<勉強会に参加されているYさんのご紹介>
*Yさんはリウマチと膠原病のシェーグレン症候群を抱えている生徒さんです。ご自身の体質改善のために、マクロビオティックを取り入れている穂高養生園に一時通っていた経験をお持ちで、食事の勉強も積極的にされています。
その穂高養生園に、玲子先生も創立の頃、何回か行ったことがある、という共通項が見つかりました。 穂高養生園は、マクロビオティックをベースとした玄米菜食、散歩やヨガなどの運動や休養、代表の福田さんが治療も行うという施設です。自然の中で、人が持っている自然治癒力を高めることで病気を克服しようという考えです。 Yさんはここの食事は美味しかったと言っていました。
*色々な健康法を熱心に勉強されているYさんに玲子先生は、それは良いことだとしながらも、「選ぶのは自分なんだから、自分の身体が喜ぶものを選ぶんだよ。やたらめったらではなく」とアドバイスされていました。
<Yさんの食事をチェック>
*最近のYさんの食生活を検証しました まず玲子先生の目に引っかかったのは、果物を食べる時間帯でした。
●3食の他に夜食として毎晩バナナと干し芋を食べているYさんでした。 →食べるなら朝! 昼夜はダメ。 果物はすべて陰性。だから食べるとしたら朝。その中でも、旬のものを食べるのは可。はしりのものを食べるのは不可。 そして旬のものの中でも、近場で取れた露地ものは可。ハウスものは不可。
●干し芋や干し柿も大好物なYさんでしたが… →秋口にとれるものは身体を冷やすものが多い(柿、秋茄子、さつまいもなど)。 干したり熱を加えたりして、陰性を陽性に傾けたとしても、陽性にはならない。素材そのものの陰性度を考えること。
●Yさんは寝る前の夜食を楽しみにしていました →寝るときに胃に食物が残っている=消化活動=体温が下がりきらない=眠りが浅い ただでさえ消化されにくい食物繊維の多い干し芋を、寝る前にとるのは不可。寝るときは、胃がからっぽで、満腹でもなく空腹でもなく、寝るためのエネルギーが身体にある状態が好ましい。
●昼に外食が多く、一緒にコーヒーを飲んでいました。 →利尿作用のあるものを飲むのは、朝晩の6時~10時まで(水の時間帯)にすること。 Yさんは膠原病(水系の病気)を持っているので、時間を誤ると体質的にコーヒーでさえも利尿作用を発揮せず、身体にたまってしまう可能性がある。
*3食のバランスの悪さなどもあがりましたが、今はそこは置いておき、「まずは夜食の果物と干し芋をやめることから始めよう」とアドバイスされていました。
<お酒を飲むときのすすめ☆>
お酒と一緒に水を飲もう! 第一に、水はアルコールを分解してくれます(加水分解と言うそうです)。 第二に、身体の水を交換する良い機会になります(お酒は利尿作用があります。お酒と一緒に良い水を入れれば、古い水を身体から出してあげられる機会にもなります)。でも水を飲んでも適量以上のお酒はもちろん駄目。
<ハーブティーについて>
ハーブティーの多くはノンカフェインである。ただし、ブレンドされているハーブティーの中にはカフェインが入った紅茶などが含まれていることがあるので、成分をちゃんとチェックすること。
ハーブは薬効のあるものが多く、体質によって眠くなったり目がさえたり、身体への作用が強いので、用途と自分に合ったものを選ぶこと。
<エッセンシャルオイルについて>
エッセンシャルオイルを飲むことは、危ないので絶対にやめてほしい。キャリアオイルをつけずに直に肌につけるのも危険。
アロマテラピストと言われている人たちも、本物はごく一部しかいない。民間資格なので、今世の中に濫立している。信頼できる人を探すこと。
玲子先生がアロマの勉強をしているときに習った言葉です。 香りは、脳を介さず直に本能に働きかける(動物は匂いで危険を察知するため。脳を介してしまうとそれだけ判断が遅れてしまうから)。 だから、嫌いな匂いは絶対に処方しないこと。逆にその人が好きだという香りは、今のその人に合っているということ。
信じられないカップルがいるのも、その人達の本能に香りが働きかけたから。 なるほど!
<感想>
勉強会の前日に定期検診に行って来ました。 3月末の検査では2,650しかなかった白血球が、4,820に回復していました(白血球の基準値は3,400~8,800です)。
驚きました。飛躍的に増えた原因は何だろうと考えました。 以前の自分と今の自分、何が違うのかと言えばやはり、食生活の徹底、呼吸・発声で身体の代謝が上がった、それしか思い当たりません。 また次の検査でどうなるかはわかりませんが、この生活に手ごたえを感じ、引き続き精進していきたいと思います。
身体の変化で気づいたことと言えば、時間の過ごし方にリズムが出てきました。水・火・風の時間を意識して過ごしているせいもあると思います。時間帯によって体調が変化するのが本当に少しだけわかるようになった気がします。でも気のせいかもしれません(笑) でも、本当にわかってくれば、もっと有意義に体調をコントロールできるようになるのかもしれないなぁ、この先に続く道がうっすらと見えたように思いました。
それと、不思議なことに、この勉強会が始まってから……というより、玲子先生と初めて病気についてたくさんお話をし、これから私は病気に対してどうしていくべきかを具体的にお話ししていただいた日から、甘いお菓子やスナック菓子、肉類を食べたいと思う気持ちがまったくなくなったのです。 それは街の景色が変わるような価値観の変化でした。
きっと、自分が、頭ではなく心から本当に納得したから、そういう気持ちがなくなったのだろうと思います。 このような経験も含めて、本当にごく普通の人間が、どんなふうに変化したり、わかったりわからなかったりするのか、正直にレポートしていきたいと思います。 そして、勉強会のことをレポートすることで他にも身体のことで苦しんでいる方の、本当に少しでも参考になればと思い、精進していきたいと思います。 今日もありがとうございました。
<永井若葉>
※ これは2013年のトピックです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。
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