|
|
|
スタジオ・レイからの最新情報のコーナーです。
加瀬をはじめ、講師・スタッフたちの日常のコラムや旅行記なども載せていきます。以前に掲載したコラムなどはクリッピングでご覧ください。
- ● 納涼発表会
-
2024年8月6日
加瀬グループの発表会を、8月4日にスペースVoicingで開催しました。
発表の出し物は、土曜クラスからスタートです。
土曜クラスでは毎週、呼吸、ストレッチ、発声のあと、バンドを組んでジャズナンバーの合奏を楽しんでいます。その名も「サタデー・モーニング・オール・スターズ」。
そう言うと格好いいのですが、実はこのバンド、私を除く全員が楽器を持つのが小学校以来とか、全く触ったり演奏したことのない楽器を演奏したりと、素人バンドの面白さ満載のバンドです。私も普段はピアノなのですが、バンドでは、ウクレレとウインド・シンセサイザーで参加。
当日はお客さんから「コミックバンドなのね!」と言われ、「違います、ジャズバンドです!」と堂々と答えているのを聞いて、私はほくそ笑んでしまいました。
次に登場は、グループではなく個人レッスンの生徒の娘さん、小学一年生のピアノです。さすが女優さんの娘だけあって、エアコンの風で譜面がめくれてしまうなどのハプニングにも動じず、しっかりと堂々と弾き、拍手喝采でした。
ピアノ演奏の後は日曜午前クラスの歌です。
日曜午前クラスではこの数年、それぞれが歌いたい曲を選んでレッスンしています。リズムをよく、ピッチを正しくといった当たり前のことは当たり前ですが、色っぽくとか、景色が浮かぶようにとか、お客に向かうとか、みなそれぞれの課題に励んでいます。
今回の発表ではミュージカルナンバーが4曲続き、その後は戦後の流行歌、演歌、シティーポップ、昭和歌謡。本当にジャンルも様々でした。レッスンを始めた頃を知っている私は、皆本当に成長したと実感し、嬉しかった!
以上で第1部は終了。ピアノなどを捌けて換気をしながらの休憩のあと、第2部は木曜クラスの日本舞踊で開始です。
今回は初参加が二人。二人とも始めてまだ2、3ヶ月。それにしては頑張りました。
数年稽古を続けている二人は続けて2曲めを披露です。踊りの基本が分かってきて、難しさも分かってきた頃で、これからが楽しみです。だからこれからはもうちょっと厳しくするわよ!
最後は日曜午後クラスの芝居『鈴が通る』です。
原作は三好十郎作のラジオドラマ。そのまま演じると1時間弱の台本です。これを発表会用に構成を変え、約20分の上演台本を作りました。
芝居を皆で作って行くのは、とても楽しい時間です。今回の出演者は7人、そのうち2人は役者ではありません。でも皆が真摯に私のダメに耳を傾け、考え、助け合い、話し合って芝居を作り上げました。とても良い座組でした。役者ではなくても、芝居の経験は表現者として大いに役立つはずです。皆の成長が楽しみです。
と、こんなに盛り沢山の出し物の「納涼発表会」でした。
日々のレッスン、特にベテランの生徒はレッスンがただ漫然としたルーティンになってしまっていることも多いと思われます。もちろん、そのルーティンが身についているということは素晴らしいのですが。
でも、発表すると思うだけで、前に進もうとする気持ちが芽生えます。そして、自分の出来なさや不甲斐なさに気付き、その日に向かって稽古を積み重ねて行けるのです。私はその過程が素晴らしいのだと思っています。
もし本番で、緊張しても、失敗しても、それも経験です。1回でも余分に人前に立って、いざという時、大事な仕事の時に力が発揮できる表現者になってもらいたいと思っています。その経験を積む場が発表会だと思っています。皆んな、良かったよ!
<2024年8月6日 加瀬玲子>
|
|