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あなたの滑舌は大丈夫? 現在、みなさんの疑問にお答えする『あなたの滑舌は大丈夫?』(仮題)を準備中です。そこで、このサイトの中で、少しずつ滑舌のお話をすることにしました。 問題点は個々人で違いますから、すべてが全員に当てはまるとは限りませんが、「自分もそうだ」と思い当たったらぜひ実践してみてください。 ● Q 自分の名前をはっきり言おうと思えば思うほど、よく聞き返されるのですが? A はっきり言おうとし過ぎて、逆に舌や顔の筋肉が緊張してスムーズに動かなくなっている場合が多くみられます。自分の名前だと思って強調し過ぎずに、普通の言葉のつもりで言ってみてください。 練習法としては、例えば目の前にある物の名前と自分の名前を交互に繰り返して言ってみる。「パソコン加瀬玲子、冷蔵庫加瀬玲子、テーブル加瀬玲子……。」 その後で「加瀬玲子です。」 どうですか? 言いやすくなりましたか? それでも駄目なら、単に緊張しているからではなく、自分の名前が、苦手な子音や母音の組み合わせにたまたま一致しているのかもしれません。その場合は、他にはどんな言葉が苦手なのかを思い出して、それぞれの言葉の稽古をしてみましょう。その稽古の仕方は、いずれあらためて紹介します。 <2011年2月9日 加瀬玲子> ● Q サ行が続くと言いにくいのですが。 A 多くの方が、サ行が苦手だとおっしゃいます。それにはさまざまな理由があるのですが、今回はその中から舌の使い方のチェック方法をお話しします。 「あいうえお」と「さしすせそ」を繰り返し言ってみてください。 「あいうえおさしすせそあいうえおさしすせそあいうえおさしすせそ……」 舌の先は同じ位置にいますか? 母音の舌の先は、あくまでも目安ですが、下あごの歯に当たらない歯茎に当たっているのが正しい位置です。 サ行の舌の先の位置は母音の舌の先の位置と同じです。「あいうえお」と「さしすせそ」を繰り返しながら、舌の先の位置を正していってください。 次回は同じくサ行が言いにくい別の理由についてお話しします。 <2011年2月18日 加瀬玲子> ● Q サ行が続くと言いにくい? —— part 2 A サ行の発音がよくないと思う方、あなたの歯並びを観察してみてください。歯を噛み合わせたとき、上の歯と下の歯の間に隙間ができていませんか? サ行は息が漏れて発音されます。言い換えれば息が漏れなければ発音されないのです。歯並びや噛み合わせ、言い方は悪いのですが、出っ歯や受け口、すきっ歯。これらによって、息の漏れ方は影響を受けます。 特に歯並びは滑舌に大きく影響します。歯並びが極端に悪い場合は、表現者なら、できれば矯正などで整えた方がよいでしょう。でも、それが難しければ、これらの状況にとらわれずに発音できるよう、息が歯に当たらずに上の歯茎に当たるように稽古をします。 ちょっと高めの音を出すイメージで、無声音でまずは「サーサーサー」「シーシーシー」「スースースー」「セーセーセー」「ソーソーソー」と繰り返してみてください。そして上顎の歯茎にいつも同じように息を当てられるようにしてください。 息の当たりが一定にになってきたら、サ行を声にしていきましょう。 <2011年3月8日 加瀬玲子> ● Q サ行が続くと言いにくい? —— part 3 A 口の中の筋肉が使えず、息に芯を持てないせいで音がばらけてしまうと滑舌が悪くなるのですが、サ行はそれが顕著に表れます。 サ行に限りませんが、頬の内側の筋肉を使う稽古をしましょう。 舌の先で頬を内側から突きます。口の中の体操で、私のメソッドでは「モグモグ」と呼んでいます。また、「ウイウイ」体操も有効です。これらを繰り返すことで、舌で作らない子音の発音をクリアーにしていきます。 <2011年4月23日 加瀬玲子> |
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