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室生寺 今年の5月、奈良の室生寺にお参りしてきました。 日本の仏教には昔から女人禁制の戒律があり、真言宗総本山の高野山は明治まで、女人堂よりも奥には入れなかったそうです。でもそんななかで女性でも参詣ができた「女人高野」があります。そのひとつとして名高い室生寺に、一度行ってみたかったのです。 また、再生不良貧血の難病を持つ私ですが、主治医のひとりから常々「この血液の数字(この1年間ではヘモグロビンが7.7~8.3)で、どうしてそんなに元気でいられるのか」と不思議がられています。その私が、720段の階段を果たして上れるのか試してみたい気持ちもありました。 さて実際に訪れてみると室生寺は、山のエネルギーに囲まれた優しくのんびりとした佇まいのお寺でした。お寺なのに神様が宿っている。そんな神社詣でのようでもありました。 そして、そこで目にした仏像たち。女人を受け入れた心の広さが、仏像の懐の深さそのもののように思えました。こんなに間近に、これだけエネルギーが強く優しい仏像たちに出会えるなんて、しかもガラスに入っているのではなくて、私たちと同じ空気に触れているのです。 仏像たちが目に入った瞬間、思わず、「わーーお」と声を上げてしまいました。そのくらい、目の前に現れた仏像たちに感動してしまったのです。 そして、とてもキュートな12神像。私の干支(未)は出張中でしたので、お会いできなくて残念でしたが……。 写真は失礼だと思い、撮りませんでした。是非、下記のホームページでご覧ください。 http://www.murouji.or.jp/hotoke/ しばらくの間、仏像たちの前で、呼吸。温かいエネルギーを身体一杯に頂きました。 さて、難関の奥の院までの階段です。目の前の急な階段を見て、一瞬大丈夫だろうかと思いましたが、目的の一つです。720段、覚悟の階段上りです。 しばらく上ると吐き気がしてきます。どんなに呼吸で身体に酸素を廻そうと思っても、やはり酸欠になるようです。普通の人の半分くらいしかない、私の赤血球とヘモグロビンです。酸素を取り入れて廻す力も半分なのですから、単純に倍大変になるということでしょ。当たり前だと思いながら、でも何度か休んで、ようやく上り切りました。
今回も呼吸のありがたさが身に沁みました。もし、私が呼吸や毎朝の筋トレをしていなかったら、果たして上れたでしょうか……。奥の院の脇にはちゃんとベンチが置いてあり、休みながら下界を見下ろすことができます。気持ちの良い空気、身体に呼吸が行き渡りました。 また、室生寺から少し奥に上った龍穴神社に「而二不二」と名付けれらた大きな杉の木があります。このご神木、とにかくパワーがあって何度も何度も周りを歩きました。足の下からエネルギーが上がってきます。天からもエネルギーが降ってきます。大地呼吸が自然にできる、そんなご神木でした。
今回、実は高野山の金剛峯寺にもお参りしてそのエネルギーを吸収したかったのですが、日程の都合で断念しました。スタジオの生徒さん(僧侶)の紹介で去年から私の実家にお経をあげに来てくださる素敵なご住職が、もともと高野山の偉いお坊さんだということもあり、いずれ機会をつくってそちらにもお参りしたいと思っています。 室生寺と龍穴神社「而二不二」のご神木。エネルギーをありがとうございました。 <2017年7月12日 加瀬玲子> |
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