加瀬メソッドの用語集
あ行
- 仰向けの中心呼吸
- 加瀬メソッドの呼吸はここから始まります。仰向けに寝ることで、無駄な力が抜け、中心呼吸がチェックしやすくなります。床に身体を任せることにより、背骨が意識しやすく、前に傾きがちな息のラインや中心線を保つのに有効です。
- 足の中心
- 土踏まずの真ん中。縦のちょうど半分の長さの場所。指の始まりの場所です。足の中心から外向きに力が逃げていきます。土踏まずのアーチが少なかったり、中心がずれていると力が外に逃げていかないので足に負担がかかり、音も伸びていきません。日舞やダンスでもこの中心は非常に大事です。
- 脚の中心線
- 床に座って膝のお皿が真上を向くように伸ばし、脚のつけ根から、指の先まで、真ん中に線を引いてください。第二趾が線上にあれば、足の中心線は真っすぐです。もし中心線がずれていたら足の裏から力を逃す仕事が出来ません。筋肉に負担がかかり怪我にもつながります。
- 息のスピード
- 声のヴォリュームや音程は、吐く息の量ではなく、吐く息のスピードで声帯や身体への圧力を変えてコントロールします。そのコントロールを行なうのは袋の出口の「引き合う力」です。
- 息の矢印
- もし、息に矢印があったなら、息を吸う時は、身体を改善する場合には身体に向き、表現の時には目的に向けたまま吸います。ダーツを的に向かって腕を引くのと同じイメージです。近い人、遠い人、沢山の人、強く言いたいなど、表現によって息の矢印の角度や方向が変わります。
- 息のライン
- 中心呼吸の息のラインは中心線上にあります。これが全ての基本です。表現のときは、声やリズム、方向や距離感に応じて息のラインは変わります。身体の改善のための呼吸では、改善したい部位に息を届かせる息のラインを具体的にイメージします。
- 内輪と外輪
- 股関節の骨格または体勢で、両脚が内側を向いている状態を「内輪(うちわ)」、外側を向いている状態を「外輪(そとわ)」といいます。人によって骨格は違いますが、発声では、骨盤の中の筋肉を使う方向から、外輪の方が有利に働きます。内輪ぎみの骨格でも股関節を外輪にして使えるよう、股関節の柔軟性が大事になってきます。
- うつ伏せの中心呼吸
- 仰向けの中心呼吸との違いは、床によってお腹に圧力がかかるので、腰に息が入りやすいことです。脚も外輪に無理なくできます。背骨の意識も持ちやすいので、息が前に流れにくく中心線のイメージを持ちやすくなります。
- 腕フォーン
- 自分の声は身体からも直接伝わってくるので、人に聞こえている声とは異なって聞こえます。録音した自分の声にびっくりする人も多いと思います。そこで、外部に出ている自分の声を簡単に確認できるのが腕フォーンです。肘またはその先辺りをマイクのように口の前に持っていき、手のひらを耳にあてがいます。こうして外に出ている声を集音して聞くことで、客観的に自分の声を確認できます。コーラスなどで、他のパートの声が聞こえて自分の声が分からなくなったときなどにも有効です。
- 横隔膜
- 肺や心臓などの胸腔と胃や腸などの腹腔を隔てている、ドーム状の筋と腱でできた呼吸器系の膜です。ドームの中央部は、強い腱膜でできていて収縮することで胸腔が拡張し、息が吸われ、弛緩することで肺が収縮し息が吐き出される。この弛緩している横隔膜の代わりに他の筋肉でどう吐いていくかが加瀬メソッドの大事なポイントです。
- 横隔膜と袋
- 横隔膜の中心は、加瀬メソッドでいう「袋の出口」と繋がっていると考えてください。息を吸った時、袋の出口と横隔膜は一緒に下がります。吐く時には、袋の出口と横隔膜の中心は突き上げられます。
- 音の距離感
- 近くの人に話す時と遠くの人に話す時とで、距離感が違うことは自然にわかると思います。実生活の中ではほとんどの人が、意識せずにその距離感を使い分けています(たまにわからない人もいますが)。ところが芝居になると、目の前の相手役に向かって意味なく大声を張り上げてしまう役者も見かけます。ボールを投げる時、相手のいる場所に投げますよね。声もこれと同じだと思ってください。目の前の人に思いっきり投げないように。
- 音の幅
- 声は一つの音程が出ているようで、実際には色々な音程や音色の音が混ざって発せられています。加瀬メソッドでこの音の幅をコントロールするのは、声帯ではなく、共鳴部です。息をどのようにどこに当てるかで、音の幅を広げ、豊かな音色を作ることができます。
か行
- 加瀬メソッド
- 加瀬玲子が創案した呼吸・発声・表現法の総称です。全ての基礎は同じであるという考えに基づき、基礎になる呼吸法「中心呼吸」をベースに、声、身体、心、表現をコントロールするメソッドです。
- 身体のライン
- 中心呼吸では、正しい身体のラインをイメージする事がとても大切です。背骨が曲がっていたり捻れていたりすると、中心線が歪み、バランスが崩れてしまいます。自分で真っ直ぐだと思っても、鏡や他人の目などで身体のラインが真っ直ぐかどうかチェックしてみて下さい。身体のラインが真っ直ぐだと、呼吸がしやすいのが分かると思います。
- 共鳴
- 共鳴とは、読んで字のごとく「共に鳴る」ことです。例えばギター、弦だけでは音はあまり響かず、ボディが共に鳴って初めてまわりに届く音になります。人の声も、声帯で発せられた音を、身体という箱が共に鳴り、響かせ、増幅させて外部に伝えます。一般的に声の共鳴は咽頭(口と鼻の奥で喉に通じる)、口腔(口の中)、鼻腔(鼻の中で咽頭に通じる)だけで行われていると言われていますが、それは言語音響学的な言葉を作る仕組みの話。加瀬メソッドで声をコントロールする場合は、感覚的には身体全てが楽器の箱、骨格が共鳴板だと思って間違いありません。
- 高音色
- (準備中)
- 股関節から折れる
- (準備中)
- 腰が入る
- (準備中)
- 腰でため息
- (準備中)
- 言葉の支え
- (準備中)
- 言葉の芯
- (準備中)
さ行
- 支え
- (準備中)
- ささやき声
- (準備中)
- 次元
- (準備中)
- 舌の支え
- (準備中)
- 瞬間呼吸
- (準備中)
- そば鳴り
- (準備中)
た行
- 脱力
- 加瀬メソッドで言う脱力とは、使うべき筋肉が使われ、使う必要のない筋肉は使わない、もしくは最小限の力だけを使っていく、ということです。使ってはいけない筋肉を脱力するために、使うべき筋肉をしっかり使う。これが脱力に繋がります。
- 玉ネギ型と長ネギ型
- (準備中)
- ため息の呼吸
- (準備中)
- 垂れ流しの声
- (準備中)
- 丹田
- 加瀬メソッドでは特に臍下丹田を指します。中心呼吸の袋の中心です。丹田を起こすことで身体のエネルギーがコントロールされ、バランスが保たれます。
- 中心呼吸
- 身体の中心である丹田と、正しい身体のラインを意識して行なう、加瀬メソッドの基本になる腹式呼吸です。
- 中心線
- 身体の中心を貫いているイメージ上の真っすぐな線。真っすぐに立った状態では、上は百会を通り天までと、下は両足の内くるぶしと内くるぶしの間を貫いています。
- 腸骨の回転
- (準備中)
- 低音色
- (準備中)
な行
- 喉は空く
- (準備中)
は行
- バネと回転
- (準備中)
- ハミング
- (準備中)
- 引き合う力
- (準備中)
- 百会
- 頭のつむじの近くにある、身体のツボのひとつ。中心呼吸では、息は百会から吸い、百会に向かって吐くイメージを持ちます。
- 腹式呼吸
- 横隔膜を使ってする呼吸を全て腹式呼吸と言います。中心呼吸は腹式呼吸の一種です。
- 袋
- (準備中)
- 袋の入り口
- (準備中)
- 袋の内と外
- (準備中)
- 袋の出口
- (準備中)
ま行
- 間(ま)
- (準備中)
- 見る、見える
- (準備中)
- 向き合う力
- (準備中)
や行
- ゆらぎ呼吸
- (準備中)
ら行
- ロングトーン
- (準備中)
- リズム
- (準備中)