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母音を鳴らす

発声で音を身体に響かせることで、自分で自分をマッサージする効果が得られます。子音自体には音を響かせる能力がないため、基本的には母音と「ん」の音を鳴らします。

どの音を多く鳴らせばよいかは、症状によって変わります。自分がマッサージすべきだと感じている部分によく響く音を選んで鳴らしてください。すべての母音を鳴らす場合は、スタジオ・レイでは表現のための発声と同様に、口の開きと舌の位置の組み合わせから「あ」「え」「い」「お」「う」「ん」の順番で行ないます。

音程(声の高さ)は最初から気にせず、自然に出た音でかまいません。

最初と最後には中心呼吸とハミングを忘れずに行なってください。中心呼吸で息を吸い、吐くときに息の代わりに、音が息のラインを通って出てきます。喉に声帯があるのではなく、袋の出口に声帯があるとイメージしてください。

それぞれの母音が、より鳴る位置を意識して、口の形だけをその言葉の形にします。あくまでも音は出てくるのであって言葉を口で言おうとしないでください。

全身によく響きます。最もよく響くのは、頭から胸にかけての身体の前側です。

後頭部から首の後ろ、肩甲骨の間によく響きます。首の後ろに手を置いて鳴らすとよいでしょう。

身体の後ろ側、背骨を中心に、後頭部から尾骨まで響きます。タテ目に響く音です。

下あごから首の前側、および胸(気管)によく響く音です。

頭によく響く音です。頭部の前半分に、より響くので、目/鼻/耳に響きやすい音です。
また、お能のような古典の発声の深い“う”は、内臓に響きます。使い分けてみてください。

鼻を中心によく響く音です。