セラピューティックの発声
なぜ発声は身体にいいのか
声は、息が声帯に当たり、振動することで発せられます。声帯で発せられた音を身体が共に鳴り響かせ増幅させて外部に伝えます。
音は主に骨に添って響いていきます。骨の周囲には大切な神経が走っているので、骨に響いた音がその神経を和らげたり、ストレッチやマッサージではなかなか届かない内層の筋肉まで、その音の振動でゆるめることができます。まるでかたくしまっていたはずのビスが振動によってゆるんでくるのと同じようにです。たとえば中心呼吸で鼻から息が吸いづらい人も、発声を知ると、後頭部をゆるめたり、鼻を内側からマッサージすることができるようになるので、だんだんに鼻から息が吸いやすくなってきます。
インド医学のアーユルヴェーダには、声で病気を治す方法があるそうです。残念ながらスタジオ・レイではその方法は入手できていません。しかし日本には言霊という言葉もあるように、やはり声や言葉の持つ意味は深いと思います。