加瀬玲子と踊り
先ずは私・加瀬玲子の踊りの歴史についてお話しさせて下さい。
幼稚園の頃、母親が自分でやりたくても出来なかった日本舞踊を習いに行かされたのが始まりでした。おてんばだった私は、このお稽古が嫌で嫌で拝み倒してやめさせてもらいました。幼稚園児の私には面白さは全く分からなかったのです。
そして小学校入学後、幼稚園の頃からやりたかったバレエを、これも長い時間をかけて拝み倒し、小学2年の頃だったでしょうか、やっと習いに行く事ができました。それから中学の3年生の途中まで楽しくレッスンを続け、中学2年の頃からは先生の助手として幼稚園児たちの指導も手伝いました。
その後、高校生の頃にはジャズダンスを、そして十代後半からは再び日本舞踊、四十代にフラダンスをと、私の踊り人生は進み、あらためて最後に残ったのが日本舞踊です。あんなに嫌だった日本舞踊なのに、奥の深さを教わりその面白さに目覚めたのです。
今では藤間流の名前も頂き、現在は師範としてスタジオ・レイの生徒さんたち有志に教えています。
私の踊り遍歴から得たものは「全ての基礎は同じ」という事です。一つの物だけを極めていく事も大切ですが、色々なジャンルから吸収し自分に反映していくのも大事な事だと思います。日舞、バレエ、フラダンスの基礎は全く同じ、ただ表現が違うだけなのです。