あけましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
昨日の風が去年までの空気を吹き飛ばし、今日の東京杉並は、令和となって初めてのお正月に相応しい、穏やかな空気と真っ青な空の元旦となりました。
昨年はスタジオ・レイの生徒の芝居を2本演出させてもらいました。今年は、1月12日・13日に岸田國士作『雪だるまの幻想』、5月30日・31日に三好十郎作『鈴が通る』の上演が決まっています。
1階にスペースVoicingができたおかげで、少人数のお客さんしか入れないスペースではありますが、自分たちのやりたい芝居を発表できるようになりました。芝居作りは大変ですが、とても楽しい作業です。
スタジオ・レイの加瀬グループ、特に日曜午前グループの生徒たちは、歌や芝居に対して、皆で自分たちの考えを発言し合い、意見を交わすことができます。というより、そのように日々のレッスンを続けてきました。自分の思いや感想、やりたいことを外に発信していくことを身に付けてきたのです。
自分の思いを外に出すということは、人によってはとても恥ずかしい行為です。それは自分を解放することでもあるのですから。恰好つけていたり、良く見せようとしていたり、嘘をついていたりすると、このようなレッスンを積んできた皆の前ではすぐばれてしまいます。表現にはもちろんテクニックが必要ですが、その前のもっと大事なことも、レッスンを通して皆知っているのです。
テクニックも、自分を出すことも、そんなに簡単に身に付きません。皆それを分かっていて、日々のレッスンに何年も通って来てくれています。
そういえば今回の『雪だるまの幻想』に出演してくれるのは、スタジオ・レイに通って25年、18年、14年、4年の生徒たちです。皆お互いの意見やひとつひとつのダメ出しをきちんと受け入れて自分のものにし、そのおかげで芝居がどんどん良くなります。それもあって稽古がとても楽しいのです。
今年も発想や想像を豊かにし、生徒たち皆の表現に役に立つようなスタジオ・レイにしていきたいと思っています。今年も宜しくお願いします! そして、芝居観にいらして下さいね。
<2020年1月4日 加瀬玲子>
これは2020年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。