ペルー 3 サント・ドミンゴ教会
サント・ドミンゴ教会
クスコの初日は、午後からクスコ市街と周辺の半日見学です。空港にも迎えに来てくれた鈴木智子さんがこれからの5日間ガイドをしてくれます。この智子さんに出会えたことはとてもラッキーでした。彼女はガイドとしてだけでなく、人としても、とても素敵な方でした。アンデスの祭りに関する本も2冊書いていらっしゃいます。
半日観光の最初はサント・ドミンゴ教会です。どうしたことでしょう。建物の中に入ったとたんに、具合が悪くなりました。それがどんどんひどくなり、智子さんの説明の声も遠くなります。我慢をして隠していられる限界を超えたので、正直にそれを伝え、少し休ませてもらいました。でも、しばらく休んでもまったく治まりません。症状としては強烈なめまいに吐き気。高山病かとも思いましたが、そうではなさそうです。とにかく一度、ホテルに帰ろうと、この教会を離れました。するとその瞬間から、嘘のように身体が楽になってくるのです。
私はたまに、自分に合わない場所などに行った時に、このような状態になることがあります。元々インカの強いエネルギーを持っていたこの神殿を、スペインの征服者達はめちゃくちゃにし、壊せなかった土台や壁の上に覆うようにこの教会は建てられたそうです。どれ程の人々が殺され、悲しんだことでしょう。私の身体や魂はきっとそのことに我慢できなかったのだと思います。
クスコの街に行けば誰もが訪れると言われているこの神殿ですが、私はろくに中を見ることもできませんでした。こんな紹介しかできなくてごめんなさい。
<2005年4月8日 加瀬玲子>
これは2005年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。