高野山 2日目
今日も快晴!
先ずは金剛峯寺へ。朝イチで行ったのに、金剛峯寺前駐車場は消防訓練で閉鎖。そのせいもあって他も満車。わーどうしよう、と思っていたら、役所の駐車場に停めてもいいと聞き、なんとかそちらに駐車できました。
ウイークデイで良かった。土日の混み具合を想像すると、ちょっとぞっとします。
金剛峯寺(こんごうぶじ)
私、誤解していました。金剛峯寺が高野山全体の本堂だとばかり思っていたのですが、高野山全体のことを「総本山金剛峯寺」と言い、昨日参拝した「金堂」がその本堂になるそうです。「金剛峯寺」と山全体としての「総本山金剛峯寺」とは区別しないといけないのですね。とにかくなるほど、お大師さまは高野山全体で曼荼羅をお考えになった、としたら、その高野山に存在することが、とても意味のあることのように思えて来ました。
金剛峯寺の内部も見学しました。拝観料1000円。いくつものお部屋にたくさんの襖絵。んー、私には今ひとつ絵の価値はわかりません。ごめんなさい。
一通りお部屋を拝見するなかで、「新別殿」で休憩しました。こちらも無料でお茶が振る舞われます。入り口に「今日の法話」というのを見付け、何時からですかと尋ねたところ、「いつでもどうぞ」と言われたので、その場でお願いしました。お若い僧侶でしたが、気持ちがこもったお話で、聴きたかった御詠歌を最後に歌って(唱えて?)下さいました。なかなか響のある心地よい声でした。ありがとうございました。
デジタルミュージアム
金剛峯寺の拝観料を払うとデジタルミュージアムの200円割引券がついていました。お堂の出口のあたりにその紹介映像が流れていたので、どんなものだろうと観ていると、実際には見られない角度から捉えた映像などが流れていました。是非観てみたいと思い、直行。
デジタルミュージアムのVR映像は、解説する人のコントローラー操作によって、壇上伽藍のお堂の内部を色々な角度から観られます。西塔は前日は外からしか見られなかったのですが、なんと西塔の中は立体曼荼羅になっており、その映像も見せてもらえました。
それで、腑に落ちました。西塔に近づいた時のエネルギーは建物ではなくて、中の如来さまのエネルギーだったのですね。
解説のお兄さんもとても感じが良くて、自分だけの世界でマニュアル通りに話す人たちの多い中、私たちにちゃんと届く、心が入ったナレーションでした。ただ一つ、「サ行」を舌の先が動かないで発音するのを覚えたらもっと良くなるのにな。
西塔
ということで、昼食後再び西塔へ。もう一度しっかりと感じることが目的です。
お堂の入り口をよく見ると網のかかった小さな窓が。昨日は気づかなかった。そこから目を凝らして覗いてみると、金剛界の大日如来さまが鎮座されています。ありがたく手を合わせました。予備知識として入れていた筈なのに、すっかり抜け落ちていました。こんな大事なお堂だったのに。
高野山霊宝館
拝観料1300円。足からしんしんと冷えてとても寒く、しかも愛媛に出張中の作品もあり、とにかく疲れた。寒いと疲れます。真冬に行くときは絶対に暖かい靴下か上履きを持参で行かないと駄目だと痛感しました。今はまだ真冬じゃないのに。。。
修行中の方達の大変さが想像に難くないです。
女人堂
金剛峯寺の脇の坂道を登ると女人堂があります。昔は女性はこのお堂からお参りし、高野山の中には入ることが出来ませんでした。修行に専念するためには女性は邪魔だったのでしょう。昔はこのような女人堂がいくつかあったらしいのですが、今現存しているのはここだけだそうです。お堂の中に、明治時代後半、女人結界が解かれて高野山で初めて生まれた女性の写真が飾ってありました。
女人高野と呼ばれるお寺が4つあるのをご存知ですか? そのひとつが、2017年に訪れた奈良の宀一山室生寺です。とても素敵な場所でした。観音さまや菩薩さまがとにかく素敵で心があらわれる思いをしたのを覚えています。奥の院まで700段もの階段を上り、やっと辿り着きお参りしたのも思い出されます。
明日は残り二つの女人高野、万年山慈尊院と天野山金剛寺へ参拝します。
<2022年11月21日 加瀬玲子>
これは2022年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。