奄美大島 2 金作原原生林
奄美大島の2日目は朝早くから、金作原(きんさくばる)原生林のツアーに参加。奄美の森を代表する金作原原生林は、亜熱帯性植物の宝庫です。
前日の天気予報は強雨。目が覚めた時にはやはり雨。しかし諦めていた天気も、ホテルを出る頃にはすっかり上がり、太陽が顔を見せてくれました。ガイドの方の話だと、雨続きで晴れは久しぶり。原生林の間から太陽が見られるのはラッキーだったそうです。
やはり、何と言っても眼に入るのは、超大型のシダ「ヒカゲヘゴ」です。葉の間からの木漏れ日が美しい。他にも沢山の亜熱帯性植物の中を散策出来て、エネルギー充電です。
森はそれぞれが生きる術を身につけているのだなーと感じました。樹々は倒れても立ち上がり、花を咲かせ木の実を落とし、それを動物が食べる。至る所に、木の実の殻が落ちていました。
森は昨年の台風にも負けていませんでした。被害の痕跡はまだ至る所で見られます。でも、そのほとんどが人が作った道路のそばだったりするのです。樹々の根のはっている所は、土砂崩れなどの被害はないのです。改めて、自然の力は偉大だと思いました。
そしてこの日の夜がライヴです。ライヴ終了後の打ち上げでは、島の皆さんの人柄や、シマを愛していらっしゃることが、とても伝わってきました。
その話の中から一つ。シマ唄=島唄だと思っていませんか? 実はシマ唄のシマは島ではなく「集落」のことなのだそうです。
奄美大島は海が隆起して山のてっぺんが残った島で、実は海岸沿いも、元々は山の上の方なのだそうです。現在は道路ができて、集落と集落の交流は可能ですが、昔は隣の集落に行くのは原生林の険しい山を越えるか、海から回るかしなければ辿り着けなかったのです。そこでそのシマ独特の音楽や唄が構築され、それをシマ唄と言うそうです。
そういえば、海の傍にいながら、私の大好きな山のエネルギー。この話を聞いて納得しました。
この話一つとっても興味深いでしょう? この他にも興味深い話が沢山。時間を忘れて、素敵な夜を過ごさせて頂きました。島の皆さん、楽しいひとときをありがとうございました。
<2011年4月10日 加瀬玲子>
これは2011年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。