九州
報告が遅れましたが、2月3日の節分を前に、九州に行って来ました。主な目的は大分の日田にある代々木神社と宮崎の高千穂神社に詣で、私を含めスタジオのスタッフや生徒達の健康と芸の向上を祈願をすることでした。また、祈願だけではなく、私がこれらの地を直接訪れることで、エネルギーを強化するのも大事な目的の一つです。
北九州芸術劇場のワークショップの講師として、何度も北九州を訪れてはいるのですが、、ワークショップが終われば、いつもすぐに帰京しなければならず、小倉の劇場の近くしか知りません。でも、私の身体、特に気管支と胃袋はこの北九州にとても合っていて、仕事で訪れていても、その都度心地よい湿度、それに美味しい魚や野菜などで、心和む時間を過ごさせて貰っていました。北九州だけでなく九州という土地はひょっとして私に合っているかもしれない。北九州以外の土地にも行ってみたい。そんな願いを実現させた旅でもあったのです。
代々木神社(日田)
福岡空港から高速道路を約1時間走ると、大分県の日田市に着きます。高速を降りて人家を抜けて20分ほど山に入ると代々木神社があります。
何年か前に私の生徒さんの一人から、代々木神社の山で採れた梅で漬けた梅干を頂いたことがありました。その梅干を食べた瞬間に、心や身体がすっきりするのにびっくりしたのです。これが代々木神社を詣でてみたいと思った理由です。是非この梅を漬けられた山の先生(私の生徒さんはそう呼んでいます)にお会いしたい。どんなに強いエネルギーの神社なのか行ってみたい。そう思い続けたのが、やっと実現したのです。この梅干を私は「お宝梅干」と呼んでいて、体調が悪い時や、悪いエネルギーを受けた時に今でも大活躍です。ただ残念ながらこの梅干は買えません。ほんの少ししか漬けられなくて氏子さんだけに配られているので、私はそれ以来毎年その生徒さんからおすそ分けして貰っています。
天領水という名で知られる水の美味しい土地の日田らしく、神社の境内には、参拝者のだれでも頂ける地下水を汲み上げた水飲み場がありました。この水は今話題の活性水素水です。弱アルカリ性で、我が家も天領水ではないのですが、健康維持のために活性水素水を飲んでいます。ひょっとして、エネルギーが強い一因は、この水で育った梅だからなのでしょうか。
山の先生こと古賀好子先生は、とても親切に色々お話ししてくださいました。代々木神社は神仏の両方が祀られた神社で、ご先祖あっての私達、神様に守られて生かされている私達、神様にも仏様にも手を合わせ、感謝するのが大事と仰っていました。先生は個人的にもアドバイスしてくださいました。このアドバイスがこれからの私達(私と夫)にプラスになること間違いなしです。現在私達はアドバイスを実行中です。
先生とお話しして、先代から引き継がれたこの神社を山をそして先代をとても愛していらっしゃるのが伝わってきました。このように愛に溢れた先生が漬けられた梅だからこそ、それを食べた私達まで、愛で包んでくださるのだなと得心がいりました。
先代の銅像が鳥居をくぐってすぐにあります。とても素敵なお姿です。亡くなられてからも、神社を山を守って立っていらっしゃいます。もし、代々木神社を詣でる機会があれば、先ず最初に先代にご挨拶をしてください。きっと神社を案内してくださいますよ。
古賀先生、とても素敵な時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。
高千穂神社
高千穂は天孫降臨(てんそんこうりん)の神話や伝説がある山里です。その高千穂にある高千穂神社は、素朴なゆったりとした時間の流れている神社でした。私達が着いた時は、雪景色、雪が止むと、今度は激しい雨に変わりました。神事は雨が良いとは聞きますが、私にとってはやはり寒い。
神官さんが不在だったので、戻っていらっしゃるまでの間に、天岩戸神社にも参拝しました。神話の中でもよく知られた天照大御神(アマテラスオオミカミ)の天岩戸開き、あの天岩戸伝説を伝える神社です。若い神官さんがこの伝説をお話しくださいます。神社とは全く関係ないのですが、この神官さん、空で話してくださるにもかかわらず、それがみごとな棒読み調なのです。私は職業柄、神社よりもこの神官さんの喋りが気になってしかたがありませんでした。こんなにすごい棒読みは聞いたことがありません。人は少なからず感情があるので、どうしても言葉に抑揚がついてしまいます。勿論それが普通で良い事なのですが、芝居でわざと棒読みをしようとしても、この人間の生理に逆らうのが難しく、中々この様な棒読みは出来ないのです。録音したかった。神官さんごめんなさい。
さて高千穂神社に戻り、御祓いをして頂き、祝詞を上げて貰いました。
「今日は朝起きたら一面真っ白な雪景色、その後、午後からお清めの雨、今日は神事には最高の日です。良き日にいらっしゃいました。」これは高千穂神社の神官さんのお言葉です。私にはとてもとても寒い日だったのですが、御参りには最高の日だったのですね、本当に良かった。
この神官さんはとてもやさしく、祝詞も私に合わせた言葉を選んでくださいました。また、高千穂神社に詣でたもう一つの理由として、私の生徒さんの全快祈願もあったのですが、その生徒さんへの祝詞も素敵でした。一人一人に細やかな神経の行き届いたお言葉、感服致しました。
私にとって高千穂はとてもエネルギッシュな土地でした。神社の境内も心地良い場所でした。特にあのくらくらするエネルギーが放たれる杉の木たちに包まれるといつまでもそこで呼吸をしていたくなります。
高千穂までの山間のエネルギーは、起きていることが出来ずに、直ぐに寝てしまいます。この誘われるような眠り、何と心地良いのでしょう。
再び九州へ
再び九州へ行って来ます。生徒さんが全快したお礼詣でです。また、エネルギー充電してきます!
<2008年3月27日 加瀬玲子>
これは2008年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。