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クリッピング旅・その他の国内

奄美大島 3 マングローブ

マングローブ

ライブの翌日、朝からマングローブを見に行きました。私達が訪れたのは、住用村マングローブ国定公園、役勝川と住用川の合流するデルタ地帯の河口です。

皆さん、マングローブの意味はご存じですか? 実は私、マングローブは植物の固有名詞だとばかり思っていました。ところが、熱帯や亜熱帯地方で淡水と海水が入り混じる沿岸(河口)に生息する森林、樹木のことを言うのだそうです。

一般的な植物は海水に浸ると死んでしまいます。それを証明するように、昨年の台風で河に倒れていたヒカゲヘゴが、水に浸って枯れていました。ヒカゲヘゴは海水では生きられないのです。

河面からマングローブを見るためには、自力でカヌーを漕いでいくか、ボートに乗るかのどちらかを選択します。私は、ボートに乗り船頭さんの話を聞くことにしました。

船頭さんの話では、この一帯のマングローブは主としてメヒルギ(メス)・オヒルギ(オス)からなる、世界で一番きれいなマングローブ群生地帯だそうです。手前味噌にも聞こえますが、この不思議な植物がこれだけきれいに生え揃っているのを見ると、本当にそうなんだなと思えます。

アリ塚のように見える、土が盛り上がった小山はシャコの巣です。マングローブの林には、沢山の甲殻類や貝、魚たちが生息しているそうです。原生林の神秘さとはまた違った植物や生き物たちに、自然の偉大さ、地球のすばらしさを感じました。

植物も人を含めた生き物も、その土地や環境に応じて自分たちの生きる術を身につけている。なんと素敵な事でしょう。

午後、この日から二泊するヤドリ浜に到着。

透き通った穏やかな海。ここに存在できたことを、神様に感謝します。

<2011年4月28日 加瀬玲子>

これは2011年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。

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