あなたの滑舌は大丈夫?
―サ行が続くと言いにくい? part 2
サ行の発音がよくないと思う方、あなたの歯並びを観察してみてください。歯を噛み合わせたとき、上の歯と下の歯の間に隙間ができていませんか?
サ行は息が漏れて発音されます。言い換えれば息が漏れなければ発音されないのです。歯並びや噛み合わせ、言い方は悪いのですが、出っ歯や受け口、すきっ歯。これらによって、息の漏れ方は影響を受けます。
特に歯並びは滑舌に大きく影響します。歯並びが極端に悪い場合は、表現者なら、できれば矯正などで整えた方がよいでしょう。でも、それが難しければ、これらの状況にとらわれずに発音できるよう、息が歯に当たらずに上の歯茎に当たるように稽古をします。
ちょっと高めの音を出すイメージで、無声音でまずは「サーサーサー」「シーシーシー」「スースースー」「セーセーセー」「ソーソーソー」と繰り返してみてください。そして上顎の歯茎にいつも同じように息を当てられるようにしてください。
息の当たりが一定にになってきたら、サ行を声にしていきましょう。
<2011年3月8日 加瀬玲子>
これは2011年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。