ペルー 7 ナスカ
リマに戻り、次の日の早朝リマから車でイーカに移動し、ナスカの地上絵を見に行きました。
イーカの小さな空港には、空の神、コンドルが飼われていました。神様を飼って良いのでしょうか? 神様のぺぺちゃんは、チップが大好きです。お陰で、私も神様と写真に納まることができました。目の前でコンドルを見るのはもちろん初めてです。大体想像どおりの大きさでした。ここにはコンドルは他にいません。ぺぺちゃん一羽です。目を見ていると、大空へ戻してあげたい気持ちになります。でも、きっとここで逞しく生きているのでしょう。
さあフライトです。飛び立って暫くすると、砂の山々が見えて来ます。何という強いエネルギーでしょう。強い眠気が襲ってきます。もう半分は眠りの世界です。でも、ここで眠ってしまっては、折角の地上絵が見られなくなると思い、必死で目を開けていました。しかし予想に反して、地上絵の上空近くまで来ると、眠気が飛んで行き、意識がはっきりしてくるのです。
これもまた私の予想ですが、この地上絵が描かれたころは、途中の砂の山々のように強いエネルギーだったのに、人々がどんどん入って来て、本来持っていた物が失われて行った。もしくは、この強い山々に守られてこの地上絵が生き伸びて来たのかもしれません。
地上絵は予想よりも小さい絵でした。なぜこのような絵が存在するのか、確かに不思議ではありますが、あれだけの建造物や作品を残した文化をもった人達の知恵で、できないとは思えません。宇宙人説があるのなら、インカの祖先自体が宇宙から来た人達だったのではないのでしょうか。
帰路でもまた、砂の山々で強烈なエネルギーが襲ってきました。もう我慢ができません。深い眠りに落ちたままイーカに着きました。真実は何であれ、あれだけの強いエネルギーを心地よく感じられたのは良い経験でした。砂の山々ありがとう。
<2006年6月8日 加瀬玲子>
これは2006年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。