藤
藤を見に行ってきました。
昨日、樹齢160年超、広さ1,000m2の大藤を見に、あしかがフラワーパークに行ってきました。想像を上回る、美しさ、優しさに圧倒されました。
- 大藤
- 大長藤
- 白藤
- 八重藤
- むらさき藤
- うす紅藤
- 黄花藤
などの藤たちが今を盛りに咲き誇っていました。
西ゲートから入ったところで、先ずは大長藤が出迎えてくれます。この大長藤、花房が最長で1.8mにも成長するのだそうです。その姿に思わず声が漏れてしまいました。
巨木好きの私にとって、大長藤の幹はとても綺麗で立派で頼もしくて優しくて、こんなに沢山の花房たち全てに神経が通っていて包み込んでいる。まさに大地から生えている母のようでした。その母に応えるように、皆立派な花を咲かせている。何て素敵なんでしょう。この大長藤だけでも来て良かったと心から思いました。
でも、これはほんの序の口、次から次へと色々な藤が見られます。白藤の目に眩しいほどの白、うす紅藤の淡い紫、山吹色のような黄花藤、ぶどうかしらと思わせる八重藤。どの藤も心を和ませる素敵な色合いです。そして壮大な2本の大藤。自然の花の色って何て美しいのでしょう。
スタジオ・レイの水曜日加瀬クラスでは、呼吸・発声の後に日本舞踊の稽古をしていて、今は長唄の「藤娘」もその中の一曲です。
藤娘は、藤の花の精が恋する男のために大津絵から抜け出してきた踊りです。藤娘の舞台では、幕が開いた瞬間に観客から感動の声が聞こえる程、藤の花が綺麗に沢山下がっていて、その藤の中から藤の精が登場します。これまではそんな沢山の藤の花は舞台の誇張された演出だと思っていたのですが、それが決して大袈裟なものではなかったのだと感じ入りました。昔の人はこのような大藤たちを実際に見たことがあったのでしょう。
あしかがフラワーパークには藤以外にも、少し季節が遅くなってしまった「ツツジ」や今が盛りの「シャクナゲ」、またこれからはバラが見頃になると思われます。「ハンカチの木」の花も初めて見ることができました。
花を愛でると心が豊かになった気がします。アレルギーの多い私は花の花粉にも反応することが多く、実は桜の花にもアレルギーがあって、いわゆる「お花見」もできません。気持ちがあっても中々足を運ぶことが少ないのですが、今回は行って良かった。皆さんのように鼻を花に近づけることはちょっとこわくてできませんでしたが。
<2023年4月25日 加瀬玲子>