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クリッピング食生活と身体

食生活と身体の改善 勉強会 3

2013年4月29日(日)、勉強会の3回目です。

今回は私の他にも、病気を抱える生徒さん、常々身体を良くしたいとは思っているけど実行出来ないでいる生徒さんも集まりました。膠原病の一つであるシェーグレン症候群、喘息、アトピーを抱える方々、また現在の症状も軽かったり辛かったりの、様々な人が集まって総勢7人での勉強会となりました。

みなさん、現状をなんとかしたいとは思いつつも、何をどうしたら良いのか具体的なことがわからずに、でも世の中には色々な健康法が氾濫しているので、何を選ぶべきか迷い、結果何もできないでいるような状況のようでした。

食事に関する勉強会でしたが、話は生活全般、住居にまで及び、質問が絶えず、あっという間に4時間弱が過ぎていました。

先生が途中で出してくださった揚げもちがとても美味しく(揚げもちも、もちろん酸化が怖いので開けたら早めに食べきることだと教えていただきつつ)、みんなでバリバリ食べながら話は進んでいきました。

話が多岐に渡ったので、4つに分けてまとめてみました。

第一章・食べ物

玲子先生が使っている調味料など
  • 醤油:「井上古式醤油」、「はつかり醤油」、盛田の白醤油
  • 調理酒:仁井田本家「旬味」
  • ウスターソース:「ヒカリ」
  • 酢:ナチュラルハウスの玄米酢と市川園の黒酢
  • 油:グレープシードオイル、オリーブオイル、ごま油
  • だし:大沢ジャパンの野菜ブイヨン
  • コーヒー:「勝呂コーヒー」のオーガニックブレンド(ウルトライタリアン)
  • 塩:「福の縁(ふくのしお)」
  • ねり胡麻:「絹こし胡麻」
胡麻について
  • 胡麻は毎日食べてほしい。なぜなら胡麻は1粒で完結しており、1粒で生命。たくさんの命を食べている、エネルギーをもらっている、ということになるから。
  • 胡麻や玄米はエネルギーが強い。(どちらも1粒から芽が出る)
  • 胡麻(白・黒)やおかかは、調味料代わりに使える。
  • 胡麻は粒のままだと身体に吸収されない。食べる時は、ねり胡麻、または、すり胡麻をいただくこと。
  • 胡麻は酸化しやすいので、開封後は冷蔵庫で保管し、早めに食べる。油がまわっていると感じたものは食べない。
魚について
  • できるだけ頭から全部食べられる手のひらにおさまるサイズの魚がおすすめ。少し大きめのお魚は生命すべてを戴けるように、頭や骨も出汁に使って食べたりする。
  • 自分の身体より大きいものを消化するということは、それだけ身体に負担がかかりやすい。自分で漁をしたとしたら一人の力で釣れる魚がその人に見合ったサイズ。
調理済みの食材の原材料表記について
  • そのお店で調理をする以前の、食材の添加物については表示義務がない。表示されているのは、あくまでそのお店で使われた添加物についてのみ。だから調理済みのものを買うのは怖い。
つらい便秘のとき
  • キャベツを丸ごと1個、1日で食べる(炒める、スープにする、調理方法はおまかせ)

第二章・水系の病気とのつきあい方

膠原病は水体質の病気
  • 水体質の人が、水がある状況に身体を置くと、水に水がプラスされ症状が悪化する。水は重いという習性があるため身体が重くなり、停滞しやすい。体内に水が溜まることで症状は悪化する。よって体内の水の交換が大切。
  • 水は環境や季節、時間にも言える。
住む=自分の身体を置くところ

ちゃんと考えた方が良い。例えば…

  • 住む場所→ 水が溜まるような場所、水を潰して整地した土地(川や沼地跡など)はもともと水が集まりやすい。水の名前のつく地名には気をつけた方が良い。
  • 新しいコンクリートは水を含んでいる。コンクリートの建物に住む場合は完全にコンクリートが乾いた、建ってから10年以上のものに住む方が良い
  • 風通しが良く、太陽の陽が入るところが良い
水体質の人は水の時間をうまく使おう
  • アーユルベータ(インド医学)によると6時~10時は(朝も夜も)水の時間帯。水を交換する時間でもある。アレルギー体質や、水系の病気の人はこの時間に利尿作用(コーヒー、茶など)のある水分をたくさん摂り、身体に溜まった古い水を尿として出すと良い。くれぐれも、汗ではなく「水は尿で出す」と思っていてほしい。
  • 水体質の人がこの時間帯に無理して食べると調子が悪くなる。朝は頂けるだけ食べて、昼に重きを置き、夜は控えめにした方が体調を維持できる。
水の気候のときは

住む家は変えられても、気候は変えられない。ならば…

Q 雨の日は…?
A 水が溜まるものを飲まない。食べない。
Q 天気予報で低気圧が来ていることを知ったら…?
A 陰性の食べ物を控える。

体調が悪くなる前に、先手を打つことが大切なのだと思いました。

第三章・生徒さんたちの食生活

勉強会に参加するにあたって、毎日3食何を食べてきたか書いてくるように、と宿題が出ていました。玲子先生に食生活を見られるのは緊張することですが(私も最初は恥ずかしかったです笑)、みなさん腹をくくって正直にありのままを書いてきてくれました。

玲子先生はそれぞれの食生活を見て、それぞれに合ったアドバイスをされていました。矢印(→)以降は、玲子先生のアドバイスです。

Iさんの食事

Iさんはアトピー性皮膚炎と喘息を抱えている女優さんです。この勉強会を受けた時は、体調もあまり良くない状態でした。

玲子先生曰く「私と同じくらい」過敏なアレルギーとつき合って生活をしています。

Iさんの食事

Iさんは甘いお菓子が大好きです。自分にとって良くないとわかっていてもやめられません。ある日の朝食は、葛藤の末、「いちごケーキ3分の1」という折衷案に出ていました。

→Iさんほどアレルギーの強い人は、「少しなら大丈夫(アレルギーが出ない)」という保障はない。体調や季節によって、大丈夫な時もあれば、ほんの少し食べただけでも反応してしまうこともある。いちごケーキを3分の1でやめられたのは、Iさんにとっては進歩だったかもしれない。でも量は関係ない。アレルギーにとってはどちらもアウト。「認識として、このくらいなら大丈夫だろう、はダメ。徹底的にやめるしかない。悲しいけど…」

玲子先生の最後の一言が印象的でした。

Iさんは外食する際、魚介類なら大丈夫だろうと考え、居酒屋さんでお寿司を食べていました。

→酢飯には砂糖がたくさん入っている。

食事のメモを見ると、お寿司屋さんで食事をした翌日から、Iさんは体調が悪くなっていました。

体調が悪い中、自炊でもやしスープを食べていました

→もやしは砂糖や茄子科のように陰性度は強くない。もやしは生で食べることがなく、普通は茹でたり炒めたり火を通してから食べるものなので、通常ならばIさんでも季節かまわずに食べても平気な食材ではある。

しかし、Iさんはこの時アレルギーが出て体調を崩していました。

→そういう状態で、もやし(陰性のもの)を食べるのは、症状を悪化させてしまう。今、症状が出ていない永井には大丈夫だけど、Iさんにはダメ。体調によって食べられるものは日々変わる。

同時に、天気予報で低気圧が近づいているときにも、事前に陰性のものは控えるように、とのことでした。

揚げ物にレモンを絞って食べていました

→レモンも陰性

おやつに味つけ海苔を食べていました

→添加物がたくさん入っている。食べるなら焼き海苔にする。

Iさんのように症状を治しつつ、体質も改善したい人は…?

→試したいものは症状が出ていないときに試す。

  • 症状が出ているときは、じっと我慢して陽性でアレルゲンの無い食材を。
  • 次の日に具合が悪くなったときは、前の日の食材を思い出し、何が自分に合わなかったかを検討する。
  • 呼吸が深くなってくると、自分がその時に必要な食べ物を食べたくなる。
Aさんの食事

Aさんは特に病気を抱えていない、いたって健康な方です。女優さんです。

朝起きるのが遅く、朝ごはんとお昼ごはんが一緒になっていました

→朝ごはんは1日のエネルギーになる。水体質(カパ)の人は朝食を取らなくてよい、という説があるが、アーユルベータでは、カパの人も遅くても朝の10時には朝食を取るようにと言われている。

Aさんは外食続きで、肉類が多いことを気にしていました

→健康なAさんは肉類が多いことよりも、葉物が少ないことの方が気になる。

「もっと葉物を取って」とアドバイスされていました。

Uさんの食事

Uさんもいたって健康な方です。助産師の仕事をしているので、夜勤もあり仕事が忙しく、自分の食事が二の次になってしまう状態を改善したいと思ってはいるようでした。

Uさんはお弁当屋さんのお弁当や、買ってきたお惣菜を食べることが多いようです。それを相殺するかのように、玄米を食べることだけは死守していました。

また、でき合いのものを食べないときは、そのツケを取り戻すかのように、野菜のみの食事にしたり、本人なりに工夫はしているようでしたが…

→とにかく3食のバランスが悪い。仕事が忙しいから仕方がないけど…。玄米を食べることで踏みとどまっている、踏みとどまっていると思いたい、その気持ちはわかるけど、全体としてこれでは小食すぎて、栄養が足りていないのではないか?

Uさんは大のコーヒー党で、毎食コーヒーを飲んでいました

→本当はあまり良くないけど、Uさんは病気を抱えている訳でもないので、かろうじてOK。この食生活に身体が堪えられるというのは、やはりUさんは身体が強い、ということ。大丈夫だからといって、いつまでもそのままでいると、あとからツケがまわってくる。

今の生活環境と健康を維持していくための食生活とは、人それぞれ程度の差こそあれ、どこかで折り合いをつけなければやっていけない部分もある。

自分の食生活をあまり厳しく守ろうとすると、社会と折り合えなくなってしまう。だから少しルーズに考える必要もある。どこまでなら大丈夫なのか、どこから先は危険なのか、自分で経験していくしかない。

後日談
「何とか頑張って、買い食いを控え、食べたいものを作って食べたいだけ食べたら、増加し続けていた体重が止まり、身体が軽くなってきた。前より食べているのに不思議ですね。」とのこと。

第四章・余談★ 地球との関係

ひとりの生徒さんから、「胡麻をするのは左回りと右回り、どちらが良いとか、そういうのはありますか?」との質問がありました。

どうやら、マクロビオテックでは右回りが良いという説があるようですが…玲子先生は「関係ない」とおっしゃっていました。

マクロでも右回りが陽性説、陰性説、左回りが陽性説、陰性説、どちらもあるとのこと。地球の自転の関係で、エネルギーを上げるのは右回り、逆らうのは左回り、南半球は逆説など、いろいろ言われている。くるくる回って遊んでいる子供が多いのをみると(右回りが多い)何か回転するということは意味があるのだろう。人間は、地球に住んでいる以上、地球・磁気の影響は確実にあるだろう…という話になりました。

そこで私は先生に、何枕で寝ていますか?と方角を聞いてみました。

磁気はN極からS極に流れているので、北枕の方が人間の身体にも良い、と聞いたことがあったので、そしたら先生も、以前試したことがあるそうで、確かに北枕はよく眠れたそうです。

でも今は北側に窓があり、身体が冷えないために南枕で寝ているそうです。ちなみに、風水でも窓側を頭にして寝ない方がよいそうです。

そこから、北東は鬼門(その方向から悪いものが入ると言われている)で、そこに植物を置くと良い、という話になりました。どんな植物が良いか聞いたところ、葉っぱに力のあるものが良いそうです。一般的にはしきみは毒が強く、それは餓鬼にも効くので、守り神(?)としてしきみは効果的なようです。

スタジオ・レイの稽古場にもたくさんの観葉植物が置いてあります。スタジオにはいろんな状態の人が訪ねてきます。
植物を置くことでスタジオをクリーンに保っているのだと思いました。

世の中にはいろんな説があります。勉強会で出た質問だけでも「玄米は貧血を引き起こすんですか?」「一日一食で良いという説もありますが…」「乳製品は身体に悪い」など。

しかし、その説が必ずしも自分に当てはまるとは限りません。体質、年齢、性別、環境によって多いに違います。この勉強会で学んでいることも、玲子先生には合っているけど、玲子先生が合うことが必ずしもすべて自分たちに合うことだとは限らない、そういうこともわかった上で、自分なりに試したり考えたりしていってほしい、と先生はおっしゃっていました。

感想

食べ物のことだけじゃなく、生活のこと、住まいのことなども聞かせていただき、とても勉強になりました。

さっそく北枕にして寝ています。もともと寝付きはいいので、ぐっすり眠れることに変わりはありませんが、こういう風に自分の身体で試行錯誤する時間を大切にしたいと思っています。そして、身体だけではなく、自分の生活する身の回りの空間、環境について考えることも身体との関わりで欠かせないことだということがわかりました。知れば知るほど、奥深く、興味深いことだと思います。

この食生活を始めて丸2ヶ月が経ちました。状況としては、まだまだわかりません。たまに外食をしてもそれが自分にとって安全なものかどうか、食べただけではまだ判断ができません。わからないから、あまり食べていません。

しかし、カツオだしについては、明らかに本物ではないものはわかるようになりました。自分の家で食べているカツオだしは本物のカツオだしなので、外で違うものを口にすればそれがどの程度の添加物かはわかりませんが、とにかく本物ではない、ということだけはわかるようになりました。偽物を知るには、本物を知ることが一番だと、本当の意味で初めて実感したのでした。

ということは、表現するものとして、もっともっと全般に渡って、本物を知らなければならない、と別の意味でも心に響いたのでした。

<2013年7月22日 永井若葉>

これは2013年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。

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