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クリッピング旅・海外編

フィヨルドランド 4

テ・アナウから約20km南下すると、マナポウリ(Manapouri)湖があります。この湖から出発して、ダウトフルサウンド(Doubtful Sound)の1日ツアーに行きました。ミルフォードサウンドの1時間40分のツアーと違い、湖を9:30に出発して、5:30に帰る、丸1日のツアーです。

しっかりと朝ごはんを頂き、おにぎりを持って船に乗り込みました。私の旅行は基本的にはキッチン付のコンドーやロッジに泊まり、自炊です。アレルギーの多い私にとっては、外食はとても難しいのです。話しが逸れてしまいましたが、とにかく船上は寒くて、お腹が空いていてはあの寒さに耐えられません。

ミルフォードサウンドでは日本人の観光客もいたのですが、ダウトフルサウンドには、見当たりませんでした。途中で、ガイドさんがどこから来たのか皆に訊ねた折には、本当に世界各国から来ているのが分かりました。比較的ヨーロッパが多かったように思われます。グローバルな人達の中で少し恥ずかしそうに小さい声で、ニュージーランドの北島から来たという人もいました。世界各国の人達がここの自然に触れたく集まって来ているのが伝わってきます。

まずはマナポウリ湖を地下発電所のある所まで、船で横断します。そこからは山道をバスで、ディープコウヴまで行きます。湖上では天気も良く、少しずつ見慣れてきた自然が続きます。バスでの山越えでは、雨林、途中にある苔の群生(Moss Gardens)、河、山の間から見える人に侵されていない山や谷、何を見ても心が安まり、そして高揚します。変な表現かもしれませんが、両極に思えるこの二つがみごとに融合するのです。

山に入った頃から天気がくずれ始めました。とにかく世界有数の雨の多い所だそうです。合羽か傘は必需品です。

ディープコウヴからはダウトフルサウンドの3時間クルーズです。ここで私達は幸運にも、ペンギンとイルカに出会うことができました。ペンギンとアザラシはミルフォードサウンドでも遭遇できたのですが、野生のイルカを目の当たりにするのは初めてです。最南端に生息するイルカだと聞きました。ここでの体験をあえて言葉にするのなら、私を含め参加者皆が、幾つになっても子供の頃の心を持ち続けているんだなということ。自然界は偉大で素敵。

ディープコウヴに戻り、地下発電所を見学。ここは私にとって非常に苦痛の場所でした。自然を壊さないために地下に作られた最新技術の発電所です。でも私はそこに着くなり具合が悪くなり、立っているのも辛かったので、早々にバスに戻り、皆が戻って来るのを待ちました。できることなら行きたくなかった場所です。私のようにエネルギーが合わない人もいるかもしれませんから、気をつけてください。

発電所は別として、丸一日大自然を満喫できました。

<2004年2月17日 加瀬玲子>

フィヨルドランド
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これは2004年のクリップです。終了した内容やリンク切れの場合はご容赦ください。

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